『レディベス』 感想最終回

遠い日になってしまいましたが、まだ心の中に残っています。
今年の観劇はもうないので、思い出して反芻しています。
色々と思ってこと・感じたことを・・

再演に際し、結構すっきりした印象。場面も歌も絞って、分かりやすくまとめた感じ。
もう少し聴かせてほしいと思う場面もありましたが、展開が早くなって物語に入りやすくなりました。

出演者の皆様(プリンシバルキャスト)は、1度経験しているのでより深く人物が描かれていましたね。
主役の4人も、それぞれちゃんとキャラクターが出来上がっていました。

強く感じたのは、フェリペのお二人。出番が少なくなり歌も減ったのに、印象は強く残りました。平方さん・古川さんの3年間の経験がはっきりと現れていました。キーマンであるフェリペの立ち居振る舞いが、物語にしっかり組み込まれていて伝わりやすくなっていました。

その他のベテランの方々はすごいの一言。ベスとロビンの物語が単なる恋物語にならなかったのは、ほかのキャストの方々の力ですね。もっと大きな〝愛"、母だったり、姉だったり、味方だったり、敵だったり・・あらゆる立場の人間たちの話が、16世紀という時代の流れの中に存在して感動させてくれました。
壮大な物語の中で、人が丁寧に描かれる・・こうなると、大きな感動が生まれる、そんな作品でした。
私は、とても好きな作品です。是非再々演してほしいです。

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とはいえ、突っ込みどころも満載
気にすれば気になり、気にしないようにすれば気にならなくもない。
それでも、気になったことをいくつか・・

一番は言葉。結構時代劇調。まあ、16世紀の話なので西洋の時代劇と思って気にしないようにはしてました。
「曲者」はまだわかる。でも、「同衾」はちょっと・・何回聞いても引っかかりました。それなのに、メアリーの病気は「がん」。歌詞に合わせるのに適当な言葉がなかったのかしら?

ロビンがベスの幽閉されているウッドストックの館へ来たところ。
ようやく会えた二人。ロミオとジュリエット風にバルコニーと下の庭でそれぞれ愛を歌う。感動的です。ターザンロープも触れそうで触れられないのを演出するのはいいかなあと。
でも!警備兵が来そうになったら、ベスが「来て!」と言ってロビンは壁をスルスル登ります。え~、手も触れられなかったんじゃないの?登れるなら、最初から登って部屋で話をするなりしたら? それでは感動が台無しなのはわかりますが。でも、前後のシチュエーションがおかしい気がしました。

前にも書きましたが、アスカム先生が嵐の中旅に出るところ。病気のベスを置いて旅に出る必要があるのでしょうか?なぜ「旅?」と毎回思ってしまいました。

そのほか細かくいくつかあったのですが、このくらいに・・

こうは言っても、〝少し"気になった程度で、感動するのに影響はありませんでした。もちろん!
ベスの戴冠式の場面は毎回胸が熱くなりました。「晴れやかな日」は、本当にいい歌。今でもつい口から出てしまいます。

気に入った舞台を、それなりに観にいく日々は本当に楽しいし幸せ。
大きな感動を、本当にありがとうございました。

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